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【魂のゴルフ】〜 成熟したゴルフは真の豊かさをもたらす 〜『ゴルフのルールはオモシロイ』

2016.04.30

あなたはゴルフルールを完全に理解していますか?少なくとも私はNOです。ルールの内容は複雑で幅広く、それを全て覚えられる記憶力は私にはありません。

しかし、それでルール違反につながったという事もありません。競技会の時は同伴者にルール確認をし、ルールブックを見直し、それでもわからないときはラウンド後に競技委員の指導を受け、場合によってはスコアの修正をするからです。なにより、ルールを守りたいという意識があるだけで、大きな失敗はしにくいものですから、趣味のゴルフは日頃のプレーでの経験を通じて、少しずつ覚えてゆくスタンスで良いと思います。

また、決まり事とは皆が愉しむための前提づくりが目的です。ですから、プライベートラウンドの場合は、正規の規則と多少異なっていたとしても、独自の決まり事でプレーして一向に構わないと思います。特に初心者の方においては、少し緩和してあげるのが実態に合っているかも知れません。

それでもなお、正規ルールを学びつづける事をお勧めしたいのは、それがゴルフの本質の理解につながるからです。そのために役立つ書籍のひとつが『ゴルフ規則裁定集』です。ゴルフルールの判例集の様なものですが、様々な状況における処置が具体的に記載されているので、読んでいて実に面白いのです。実際のプレーと裁定集を通じて、沢山のケースに触れるうちに、「ゴルフの精神はこうだから、この状況に対する処置はきっとこうだろうな」という仮説が立てられる様になります。

私自身はその勉強の過程において、ルールの本質は“罰”ではなく“救済”だという事に気が付きました。それ以降は“罰を受けた”というネガティブな感情が消えました。変わりに救済によりプレーを続けさせてもらえるという、“感謝”が生まれ、ゴルフを通じてまた一つ幸せのヒントを得る事ができました。

ビジネスサポートながの 2016年4月号より
文責 古木惣一郎